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ガスコンロのよくある故障原因とは?解決方法もご紹介!

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ガスコンロは毎日使うものですから、安全に快適にそして清潔に使用したいものです。
ですが「ガスコンロの火が点かない」、「火は点いてもすぐに消えてしまう」といったことは、皆さまもご経験があるのではないでしょうか。ここではその原因と対処方法をまとめてみました。是非ご参考にしてください。

なお、火は点くけど「いつもと火の様子が違う」「炎が赤い」「鍋底が黒くなる」など、正常に点火しないと感じる場合はこちら(コンロの異常燃焼)のページをご覧ください。

コンロ(グリル含む)の火が点かない時の原因と対処方法

 

1.乾電池に問題がある

点火させるためにツマミ・ボタン・スイッチを操作した時、“チチチチチッ”という音がするコンロは乾電池が必要です。(現在では、ほぼすべてのガスコンロに乾電池が必要です。)もし音がしない、もしくは音と音の間隔が長いようなら、一度乾電池を取り替えてみましょう。ガスコンロによっては、電池交換のお知らせランプが付いているものもあります。

乾電池は、必ずマンガン電池ではなくアルカリ電池を使用してください。マンガン電池は電流(A)が少ないため、温度センサーなどの安全装置が作動できないので、新しい電池でも正常に点火しません。ご注意ください。

2.バーナーが濡れている、詰まっている

お手入れなどでバーナーの炎口が濡れていたり、汚れで炎口が詰まっていたりすると、ガスの通り道が塞がれ火が点きません水気や汚れを取って、再度試してみてください。(バーナーキャップは正しくセットされていないと正常に点火せず、危険を伴うこともあります。ご自身でできないと感じた時は、無理せずガス屋さんにやってもらいましょう。)

3.立ち消え安全装置の不具合

右写真の赤マル内は、ふきこぼれや風などで火が立ち消えた時にガスを遮断してくれる「立ち消え安全装置」という安全装置です。このエンピツの芯のような部分(サーモカップルと言います。)は絶えず火に当たる位置にあり、熱を検知するとガスの弁を開けるセンサーの役割を担っています。
よって、この部分が濡れていたり汚れていたりすると熱を検知できず、ガスの弁が閉じてしまうのです。これも水気や汚れを取って、再度試してみましょう。
また、何かの衝撃などでサーモカップルの位置がズレてしまって、炎が当たっていない可能性もありますので、確認してみてください。

そして、この部品は消耗部品でもあります。長年使用しているようなら、部品交換が必要となる場合もありますから、ガス屋さんに診てもらいましょう。
ちなみに、法律によりすべての家庭用のガス器具には、この立ち消え安全装置が付いています。

4.スパークプラグの不具合

3の立ち消え安全装置と似た部品に、スパークプラグがあります。これは、丁度ライターと同じように、ガスに引火させるための火花を散らす部品です。
この部品の先端や、火花が散る先のバーナーキャップが濡れていたり汚れていると火は点きません
また、これも立ち消え安全装置と同じように、位置がズレてしまっていることもよくあります。加えて、やはりこれも劣化などによって部品交換が必要になることもありますので、ガス屋さんに相談することをお勧めします。

5.ガスホースがつぶれたり折れ曲がっている(テーブルコンロの場合)

置き型のテーブルコンロは、後ろ側にガス栓とコンロを結ぶガスホースがあります。コンロがガスホースに乗ってしまっていたり折れ曲がっていたりすると、ガスが正常に流れず火は点きません。お掃除などで移動させた際によくある原因ですので、一度確認しましょう。

なお、ガスホースは樹脂製またはゴム製なので劣化します。オレンジ色(プロパンガス用)及び青色(都市ガス用)のものは3年置きに、グレーやアイボリーのものは7年置きに取り替えましょう。

6.コンロの安全装置が作動している

お子様の思わぬ事故を防ぐ「チャイルドロック」は、ロックを解除しないと点火できないようになっています。ロックをかけたつもりがなくても、何かの拍子にロックされてしまうこともありますので確認してみましょう。

また、比較的グレードの高いガスコンロでは、鍋やフライパンが置かれていないと点火しない「鍋無し検知機能」が搭載された機種もあります。これは衣服への引火や消し忘れを防ぐための安全装置です。鍋底の温度を検知する右写真のセンサーで、鍋やフライパンが乗っているかを物理的に検知する仕組みです。

どちらも故障ではなく、ガスコンロを安全に使っていただくための安全装置の働きによるものです。

7.ガスの元栓が閉まっている、安全装置が働いている

単純な話ですが、ガスの元栓が閉まっていないか確認しましょう。
元栓は、テーブルコンロならコンロの後ろか横に、ビルトインコンロなら下のキャビネット(ガスオーブンなら、その下)内に設置されていることが多いです。

また、テーブルコンロのようなガスホースで接続されているコンロの元栓は、「ヒューズガス栓」といって内部に安全装置が内蔵されています。これは、万一ガスホースが抜けたり切れてしまった時に、丸い小さなボール(ヒューズ)がガスの出口を塞いでガス漏れを防ぐという仕組みになっています。
特に、ガスコンロ内部のガスの圧力がかかっていない状態でガスの元栓を開けた場合によく起こります。一気にガスが流れるとヒューズがかかってしまうからです。
解除の仕方は簡単です。一度元栓を閉めて、再度ゆっくりと開けるだけです。

8.ガスメーターでガスを止めている

ガスメーターにも重要な安全装置が付いています。いつもより長時間ガスを使用した時や、地震が起きた後などには、ガスメーターが安全のためにガスを遮断してくれます。そうなると、当然他のガス器具も使えなくなります。コンロの点火だけでなく給湯器のお湯も出ないといった場合は、ガスメーターを確認してください。

詳しい説明や復帰方法はこちら(マイコンメーターの復帰方法)にてご確認ください。

9.故障

ここまでの8つの原因のうち、どれにも当てはまらない場合は故障している可能性があります。メーカー修理か取替えが必要となるでしょう。
ガスコンロの寿命は10年ほどですが、使用頻度や状態によって大きく変わります
どちらにしようか迷ったら、ガス屋さんに相談してみましょう。

まとめ

 

いかがでしたでしょうか? 
分からないことやご自身でできないようなことがありましたら、お気軽にガス屋さんに訊いてみましょう。きっと親身になって対応してくれるはずです。

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