鋳物用コ−クスは石炭(原料炭)を乾留して製造します。
古くはガス会社がガスを生産する為に石炭を乾留し,コ−クスも合わせて生産していましたが、順次、天然ガスへの転換を計りコ−クスの生産から撤退しました。
現在国内品は新日本製鐵と三井鉱山の2社だけとなっています。
鋳物用コ−クスの年間需要の7割が中国品となっております。
電気炉への転換もありますが、自動車部品はじめまだ多くの需要家でキュポラによる溶解で使用されております。

■国内品コ−クス規格
規格 灰分% 全硫黄 揮発分 気孔率% 強度
    以下 % 以下 %   以上 %
  6.5±0.5 0.7 2.0   93
分析例 6.7 0.6 0.5 34.2 99.0

サイズ 大塊 別選    
  120mm上 80-120mm 60-80mm 40-60mm  


■中国品コ−クス代表規格
規格 灰分% 全硫黄 揮発分 気孔率% 強度
    以下% 以下%    
  7%MAX 0.6%MAX 1.5%MAX    
分析例 6.5 0.45 0.4 37.6 99.2
  8%MAX 0.6%MAX 1.5%MAX    
分析例 7.6 0.52 0.6 38.2 99.1
  9% 10%も有        

サイズ 大塊 別選  
  120-150mm 80-120mm 60-80mm
  120-220mm   60-100mm  
  150-250mm      


(中国の代表的メ−カ−)迎憲 文峰 龍泉 鎮江 山頭 致富 耀龍 森潤 など
(その他コ−クスの用途)
非鉄金属用 石灰焼成用 ガス化溶融炉 高炉用 他

【中国コークスの現状】
鋳物用コ−クスの多くを占める輸入品は、現状ほとんどの分を中国に頼っています。
原料炭が豊富であり、日本に近く、コ−クスの生産設備も中国の粗鋼の生産の伸びと共に充実させて来ました。しかし近年の動きを見ると決して平穏という訳にはまいりません。
国内市場の約7%を占める中国コークスの需給動向は国内市場に大きな影響を与える要因となっています。
現状は落ち着きを見せておりますが、炭鉱事故の多発や古いタイプの設備で生産される際の環境の問題は規制の対象となっており、時折、表面化し市況に不安と変化をもたらしています。中国政府も本腰を入れて環境問題の改善や中小メ−カ−の統廃合を目指しており、今後も予断を許しません。

当社も中国品取り扱いに際しては、供給の安定化や品質 サイズ 水分等の管理には腐心し経験を重ね、お客様のニ−ズ応えられる様努力しております。

photo
コ−クス生産の室炉

photo
鋳物用コ−クス

photo
キュポラの構造
photo
中国ビーハイブ炉
photo
中国ノンリカバリ−炉
photo
釜出し直後のコークス


閉じる